2月29日(土)
朝、ボーパールで下車し、バスでサーンチーに向かいます。サーンチーでの目的は、紀元前3世紀にアショカ王により建立されたストゥーパ(仏舎利を安置する建造物)を中心とする仏教遺跡の観光。

というわけで、サーンチーに向かったはず・・が、うっかり乗り越し、終点まで乗って、また折り返してきました。そうかあ。ボーパールのバス発着所で車掌が「サーンチー!」と叫んでいたから乗ったけれど、終点がサーンチーとは言ってなかったもんなあ。車内で切符を買うときに、「サーンチーで降ろして」と車掌さんに言えば良かった。

サーンチーでの宿はマディヤ・プラデーシュ州が経営するGateway Retreatというホステル。学校の教室ぐらいのだだっ広ーい部屋にベッドが10台ぐらい並んだだけの場所ですが、鍵がかかるロッカーを使えるし、ベッドの周囲にカーテンもあるし、充電用のコンセントがあるし、シャワールームとトイレも鍵付きだし、ヨボヨボではあるが、いちおう警備の爺さんもいるので、最低限の条件は揃っている。1泊税込み634ルピー(900円)。インド人の若者の一団がちょうど帰りがけで、あれ?もしかして、宿泊客は私だけ?
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宿の前の道路沿いに置かれた石像。翼があるから、神話に登場するガルダ(神鳥)かな?

スマホのGoogleマップで見ると、宿から遺跡までは徒歩で行ける距離なので、歩き始めたら、実は遺跡が小高い丘の上にあり・・・ここでもまた、エッチラオッチラ。途中でハヌマンラングールの家族に出会いました。
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坂道を20分ぐらい歩いて遺跡に到着。入場すると、保健所職員らしき女性に呼び止められ、コロナ関係のチェックを受けました。検温と問診のみですが。そろそろインドも危なくなってきたようで、この州では感染者は確認されていなかったけれど、南のケーララ州で感染者が出ていた。
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これが第1ストゥーパ。この遺跡で最大のストゥーパです。これ以外に第2、第3のストゥーパがある。正面のトーラナ(塔門)をくぐって階段を上ると、ストゥーパを周回する通路があります。
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トーラナを斜め横から見る。トーラナは東西南北に4つ。装飾が素晴らしい。
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トーラナの左側の細部。
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僧院跡。ご覧のように、周囲の農地を見下ろす丘陵地帯でした。
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寺院跡。

帰りはゆっくり坂道を下ってきたら、反対に上ってくる東アジア系の女の子がいる。向こうから声をかけてきて、

「ハーイ。ひょっとして、ホステルに泊まっている日本人?」
「そうだよ。あ、同じホステルに泊まるんだね?これから遺跡に行くの?」
「うん。じゃ、後で会おうねっ!」
「夕ご飯いっしょに食べよう!」

というやり取りがあり。楽しみだあ!